FC2ブログ

Stand by U ~scene20~

妄想小説です

バックミュージック及びエンディングテーマに「Stand by U」をイメージして文章にしています

飛び飛び更新なので、カテゴリに「まとめ読み」をつくってみました。

もし最初からお読みいただける場合は、カテゴリの「まとめ読み」で「from scene1 to 6」からお読みいただけると嬉しく思います。


<続きを読む>

から「scene20」がはじまります。

いつも愛あるコメントとポチっと

本当にありがとうございます。

とても励まされています。


よろしければ、お願いします。
haruno


FC2ブログランキング
Stand by U ~scene20~
da8baaf55d1fe944_S_convert_20121112212531.jpg




帰ってきてからのヒョンは、僕から見ても呆れるくらいレッスンに励んだ

その集中力と忍耐力はもう神がかり的だった
声をかけることすらためらわれる


でも家に帰ればいつものヒョンだ
だらしないところは相変わらずだし
僕と2人のときはとてもリラックスしているように見えた


ステージではカリスマなヒョン
どんな難しい振りでも完璧にこなす

そんなヒョンでも、やはり今回ばかりはプレッシャーが違ったようだった


「チャンミナ」

「あ?」


だいたいヒョンが何かを言う時はシャワーのあとだ
それぞれ忙しくて、滅多に家でゆっくりする時間はないのだから、どうしても寝る前のその時間になってしまう
そして大抵僕がゲームかPCをしているときだ
僕にしたってその時間しかそんなことできやしない



「前日のリハさ・・」

いつも通り頭を乾かしながらヒョンが言う


「見にこられる?」



意外だった

リハを見に来て欲しいなんて、今までヒョンの口から聞いたことがなかった


それだけ、ヒョンもこのステージにプレッシャーを感じていることがわかる
僕は正直すごく嬉しかった
えらそうなことは言えないけど、僕が見ることで少しでもヒョンの役に立てるなら


でも・・・


「ん・・・何時から?」

「まあ・・多分1日通してやってると思うんだけど」

「そっか・・・・」

「仕事?」

「ん・・・・いや・・・・・」

「あ・・・約束?」

「あ・・・ああ・・・うん・・・」

「それだったらいいよ。もちろんそっち優先しろよ」




ヒョンも僕の歯切れの悪さで、なんの約束かは想像できたようだ

もしいつもの仲間でつるむのなら僕はすぐに言うし
もしいつもの仲間なら・・・
当然、ヒョンを優先した




彼女と、先日喧嘩をした
喧嘩、といっても言い合いをしたわけではない
煮え切らない僕の態度で彼女を傷つけたことはわかっていた

ちょうどヒョンのステージの前日が僕らの記念日にあたっていて
彼女がどうしてもその日は空けておいて欲しいと言っていた

彼女を傷つけたくない
彼女は何も悪くない
悪いのは僕だ




「でも・・・もしいけそうなら・・・・」

「あっいいいい、うそだようそ。暇そうにしてたらって思ってさ」

「・・ん・・・」

「なんだよ。当たり前だろ。そっち大事にしてあげろよ」




この複雑な想いはなんなんだろう

当たり前だろ?彼女を優先するなんて




でも・・・・





一体僕はどうしたいんだろう










ヒョンは文字通り、血の滲むような努力をして

僕から見ても「やりすぎだろう」って心配になるくらい

でも誰も止めることはできなくて






そうしてステージの前日を迎えた






ヒョンは昨日も日付が変わった頃に帰ってきて、そのまま倒れこむように寝てしまった


朝起きたヒョンは・・
気のせいか少し調子が悪そうに見えた
どっちかというとステージが近づくとテンションがあがって、人を寄せ付けないような気合オーラがみなぎる人なんだけど

なんだか少し・・・ちがう


「ヒョン・・・」

「ん・・・」

「・・・大丈夫?」

「ん?なにが?」

「いや・・・なんか・・」


いつも通りにネットを見ながらコーヒーを飲むヒョンを見て、これ以上の言葉を失う
口に出すと本当になりそうだから、僕はそのことには触れなかった



「今日は帰ってくるんでしょ?」

「ああ・・・多分・・・遅くなると思うけど」

「そっか・・・」

「お前も遅いんだろ?」



・・・なんだよ、その言い方

僕はなぜか少しムッとして何も答えなかった



「じゃ、いくわ」

マネージャーの車が迎えに来て、ヒョンがでかける

「あ・・・ヒョン・・・」

「ん?」

「・・・・あまり・・・無理しないで・・・」


この人に言っても100%無駄な言葉だけど、それでもなぜか今日のヒョンには言いたかった

ヒョンはにやりと笑って親指を立てた

僕はヒョンの後ろ姿を見送りながら、なぜか気持ちが落ち着かずにいた







lrg_17893128.jpg






彼女との約束の時間が近づき、僕は車を走らせていた
もうすぐ会えるっていうのに、僕が考えているのはリハのヒョン

そのステージ自体にももちろん興味がある

最高のスタッフ、最高のダンサー、最高のバンド
どんなふうにアレンジされて、どんなふうな舞台になるのか

やっぱり自分も舞台人だな
色気もへったくれもあったもんじゃない





そんなとき


ふと携帯にメールの着信が入った
僕は車を側道に止め、メールを確認した

ヒョンのマネージャーからだった








「ユノが倒れた」








その文字を見た瞬間、心臓がおかしくなったんじゃないかと思うくらい早鐘を打った

画面をスクロールする指が震える








「もう病院だしスタッフもいるから大丈夫だけど、いちおう一晩入院することになると思うから、チャンミンに伝えておこうと思って」









だからいわんこっちゃない

だから無理すんなっていったんだ

いつだってそうだ





僕は気が動転していて、何をどうしていいかわからなかった





行かなきゃ

ヒョンのところに行かなきゃ

事務所のスタッフもいる
もちろん病院のスタッフもいる
僕が行かなくったって大丈夫なことはわかっている


でも

僕が行かなきゃ





僕は焦る気持ちをどうにかおさえて、今自分がするべきことを整理する


-彼女


何ヶ月も前からこの日を待っていた
いつも我慢ばかりさせていた
いつも僕を支えてくれるのに、僕は何もしてあげられない


でも

僕はヒョンのそばに行かなきゃ


僕の意思で
僕の嘘のない正直な心で
僕は今すぐにヒョンのそばに行きたかった




「ごめん・・どうしても・・ダメなんだ」




言い訳すら見当たらない
彼女を傷つけない、うまい言葉すら見つからない
僕はそれだけいうのが精一杯だった



「わかった」



彼女も何か感じるものがあったのか
本当に短い電話で終わる



ヒョンのことを言っても良かった
今の状況をよく知っている彼女だから、それは理解してくれただろう

でも、違う気がした
ヒョンのことを持ち出すのも違う気がしたし、それを言ってわかってもらうのも違う気がした

これ以上彼女を傷つけたくない
その場限りの言い訳は、もっと傷つけるだけだ









早く、一刻も早くヒョンに会いたい



僕しかいないんだ

ヒョンを理解し、支えられるのは僕しかいないんだ




どこをどう曲がったのかすら覚えていない
信号で止まったのかすらあやうい



僕はヒョンのマネージャーが教えてくれた病院に

ただひたすらに車を走らせていた





コメントの投稿

非公開コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: 素直になれなくて…

鍵コメ「ピ(以下省略)」様
ご訪問&コメント、いつも本当にありがとうございます
男女みたいなもどかしさ
書いててももどかしい(笑)
でもチャミのツンデレとこうと決めた時の潔さよさはすごいと思うんですよね。
ユノもそうだけど。(ツンデレではないが)
現実の世界の2人も愛おしいけど、妄想の世界の2人も愛おしいです(笑)
完全に自己満足の世界。
・・・にいつもお付き合いいただきありがとうございます<(_ _)> 
haruno

Re: No title

鍵コメ「MA(以下省略)」様
ご訪問&コメント、いつも本当にありがとうございます
そうだったんですね~(←ここでは多くを省略します(#^.^#))
私も本当はランキングはいいんですけどね。
でもランキングから来てくださる方が多くて、しかもそこにいなけりゃまずこんなブログ自分の足でわざわざ見つけて遊びに来てくださる方もいらっしゃらないと思ってですね(笑)
キャーキャー共感できるお仲間がひとりでも欲しかったのでね。
でも・・・・いつかは・・
私はいたって真面目に書いているので、面白い記事と言われると・・不思議です(笑)
でも楽しんでいただけているのなら嬉しいです。
haruno

Re: No title

鍵コメ「ku(以下省略)」様
ご訪問&コメント、いつも本当にありがとうございます
なんかいろいろ妄想しながら読んでいただき、ありがとうございます。
書き手冥利に尽きます(笑)
カレンダー、まだあるんですかね。
ku様の商売上手にやられそうです。
てか、スーツ神起は好きって書きましたけど、メガネ神起好きってどこかに書きましたっけ?
覚えがないですが、なんでわかっちゃったんですか?
もう大好物なんですよ、メガネ男子♥(←もちろんイケメン限定)
普段かけない人が仕事の時だけかけたり、昔はフレームなしとか、萌えましたよ。
いやあ~ku様にはなんでもわかっちゃうな~(笑)
haruno

プロフィール

haruno

Author:haruno
2011年のレコード大賞「why?(Keep Your Head Down)」で伝説の”秒殺トン堕ち”したharunoのブログです。「BL」や「腐」という言葉の意味すら知らなかった私が、もはや脳の9割近くが腐っています(笑)。ユノとチャンミンの「萌え日記」と「妄想小説」をマイペースに書いています。

月別アーカイブ
ユノ・チャミLOVE
旦那ユノ♥ 嫁チャミ♥ 美人ユノ♥ hvQCUq1DHJ3oigA (1) 美人チャミ♥ メガネユノ♥ メガネチャミ♥ パーマユノ♥ パーマチャミ♥ ロン毛ユノ♥ ロン毛チャミ♥ イケメンユノ♥ イケメンチャミ♥ 男ユノ♥ 乙女チャミ♥
RSSリンクの表示
QRコード
QR
検索フォーム
アクセスカウンター
現在の閲覧者数:
当ブログについて
当ブログはあくまで個人で楽しむものであり、営利目的ではありません。ブログ内の画像・動画の著作権は著作元に帰属します。画像・動画はお借りしております。出処は全て写真内に記載されています。お借りしていることに感謝申し上げます。
最新記事
最新コメント
カテゴリ
ホミンLOVE
飛行機ホミン♥ TONEホミン♥ 腕組ホミン♥ 耳うちホミン♥Y.ver 耳うちホミン♥C.ver 耳うちホミン♥Y.ver 耳うちホミン♥C.ver 耳うちホミン♥Y.ver 耳うちホミン♥C.ver ダダ漏れホミン♥ ダダ漏れホミン♥
最新トラックバック