スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

FC2ブログランキング

Stand by U ~from scene7 to 11~


Stand by U ~scene7~

Vbi3lElXlwJZaSq_1350098606.jpg




季節が、少しずつ移り変わっていった


街の木々の色が変わり
肌に感じる風が変わった

ショーウィンドウに飾られるファッションも様変わりし
行き交う人々もまた、時代に洗練されるように変化した








そして、彼らが部屋を出た








僕は不思議な気持ちで彼らがいなくなった部屋を見ていた


今までだって一人の時はあった
お互い違う仕事が入っていたり、お互いの友人と出かけることだってもちろんあった


でも明らかに今までのそれとは違う

服、靴、食器、本・・・・

実際に失くなったものはそんなに多くはなかった
それでも今までとは全く違う景色に見える





きっと、僕の心が変わっていったんだ





仕事は全くなくなったわけではなかった
ヒョンにも僕にもそれぞれ別の仕事が入り
それなりに忙しい毎日を送っていた





その頃から、少しずつ、心ない声が聞こえるようになった






僕が何をした?

僕は何も変わらずただここにいるだけのに

僕は変わらずただ真面目に仕事に向き合っているだけなのに





それなのに、僕とヒョンに対する風当たりは強くなる一方だった




どうしてこんな風になっちゃったんだろう

どうして何も悪くない僕の周りの大切な人達まで傷つくのだろう





僕は混乱し、塞ぎ込むことが多くなっていった






誰とも会いたくない


誰の声も聞きたくない





僕たちにしかわからない真実が
ただねじまがって違う方向へと流れていく



僕はただ

それを黙って見過ごすしかなかったんだ





そんな中で、僕の唯一の心の拠り所は



ヒョン




あなただけだったんだ








Stand by U ~scene8~


nJ_MFdAQiob64de_1350565029.jpg





以前にもまして、ヒョンは僕を気にかけるようになった




「今日はどうだった?」

「別に・・・・変わらないよ」

「そっか・・・よかった」






・・・ったく、何がよかっただ



僕は思わず苦笑いをする


でもそんな日常のヒョンとの小さなやりとりが、その時の僕には必要だったんだ





普段からどちらかというと家でゲームをしたり本を読んだりするのが好きだった僕は
ますます家の中に閉じこもるようになった
以前僕が慣れない環境にふさぎこんでいた時と一緒で
ヒョンはそんな僕を外に連れ出そうとする

ヒョンはいつも僕の心を見透かすんだ



「チャンミナ、ボーリング行こう(いつもの誘いだ)」
「チャンミナ、たまには外食しよう」
「チャンミナ、カラオケでも行くか?」





僕はいつも笑って小さく首を振る




ヒョン
ごめんなさい
あなたの優しさは痛いほどわかる


でも、こんな状態で外に出ても、みんなに迷惑をかけるだけだ
みんなが僕に気を遣い
気を遣わせている自分がまたいやになる




悪循環だ




だから僕は今までにも増して部屋にこもるようになった










家にいる時間が長ければ長いほど

見ないようにはしていたけど
気にしないようにはしていたけど

嫌でもTVやネットで僕らの噂を目にし、耳にするようになる




僕が傷付けられるのはまだいい

でも、僕の家族や大切な人達にまで迷惑がかかってしまうことには我慢ができなかった




僕の両親も妹も何も言わない
ただただ僕を心配するだけだ

でも僕は家族に相当な迷惑がかかっていることをわかっていた






ずっとずっと我慢をしていたけど

もう限界だった




僕の中で何かがはじけた



僕だけだったら何を言われてもいい

そんなの慣れっこだ

でも、なんでなんの関係もない人たちまで巻き込まれてしまうんだ






何への怒りなのか

誰への怒りなのか

僕自身への怒りなのか





コントロールを失った僕は

内側から溢れ出す感情を抑えることができず

堰を切ったように泣き出していた








「ただいま・・・・チャンミナ?」








お願いだ

こんな僕を見ないで欲しい





でも心の中では叫んでいた





お願いだ


こんな僕を・・・・救って欲しい・・・・







Stand by U ~scene9~


WKO3QGK2dO5gKt4_1350651120.jpg




「・・・・・チャンミナ?」



僕のただならぬ様子を察してか
ヒョンが血相を変えて走りよってきた



「チャンミナ、どうした!何があった!」



強く掴まれる両肩を、乱暴にふり払う
僕はもう自分をコントロールできなくなっていた


「なんでだよ!どうしてだよ!なんでこうなるんだよ!」


僕は泣きながら吐き捨てるように怒鳴った


「チャンミナ・・・落ち着・・」
「落ち着け?これが落ち着いていられるかよ!いつまで待てばいいんだよ!いつまで黙ってればいいんだよ!
いったいいつまで・・・」






取り乱して叫ぶ僕の言葉を
ヒョンは辛そうな
悲しそうな顔をして、黙って聞いていた





「・・・・・いつまで・・・・続くんだよ・・・・・」





力なく膝から崩れ落ち、両手で顔を覆った





ちがう
そうじゃない
そうじゃないんだ、ヒョン

僕はあなたを責めているんじゃない

そんなに辛い顔をしないで






僕は久しぶりに
以前こんなに泣いたのがいつだったか記憶がないくらい久しぶりに
しゃくりあげて泣いていた






気づくとヒョンは


震える僕を


痛いくらいに強く抱きしめていた






「チャンミナ・・・ごめん」








どうして

どうしてあなたがあやまるんだよ




僕は、ヒョンまで追いつめてるの?




何に対する怒りなのか

何に対する悲しみなのか






何もかも信じられなくなったこの世界の中で


確かなのは


ヒョン


あなたのぬくもりだけだった






その晩

僕はヒョンにすがりついて

小さな子供のようにわあわあと泣き続けていた






Stand by U ~scene10~

nlw64h2uk4pvuCg_1350718977.jpg



僕にとってヒョンは遠い存在だった


たった2つしか歳は離れていないけれど
リーダであり、長い年月練習生として経験を積んだヒョンは
何も分からず、突然この世界に飛び込んできた新参者の僕には
どうあがいてもかなわない人


でもそのくせ人懐っこくて寂しがり屋で
世話焼きで(その上世話がかかって)


なんとも不思議な人だった


ヒョンと僕は同室になるのが多かったこともあり
確かにぶつかりあって喧嘩をすることも多かったけど
マンネとリーダーにしては、真剣な話をすることも多かった


ヒョンが僕に真剣な話をするたび
認めてもらえたようですごく嬉しかった


僕はなんだかんだいってヒョンに絶対的な信頼をおいていたし
ヒョンも多分僕を信用してくれていたと思う


なんといっても10代から一緒に生活をしている僕らは
兄弟のようであったし
もちろん仕事上の大切な仲間であった








あれから





ヒョンは一晩中僕を抱きしめていてくれた



僕が泣き止んでも
ずっとずっと僕を離さなかった



僕たちにはなんの会話もなかったけれど


僕は僕で久しぶりに心から安心することができて
いつの間にかヒョンの腕の中で眠ってしまったようだった






気がつくと


僕はリビングのソファーで寝てしまっていて
その体には丁寧に毛布がかけられていた




本当に久しぶりに、朝まで眠ることができた気がする




ダイニングテーブルの上には
見慣れたヒョンの字で置き手紙があった





「おはよう 少しは眠れたか なるべく早く帰る」






ヒョンらしい、短い手紙だった





でもそんな手紙で
僕の心は温かいもので満たされていった





そして僕とヒョンとの関係が
なんとなく変わっていったのを、僕は感じていた









Stand by U ~scene11~

zthYPg9pl0WxBPn_1350880502.jpg



あの日から


自然に


本当にごく自然に
僕とヒョンは一緒に過ごすようになった





5人だった家が2人になり

「こんだけ部屋があるのに1部屋に固まるのもおかしいよな」

とマネージャーがおどけるようにいい
僕らはそれぞれの部屋を持つようになっていた



けれど



ヒョンはことあるごとに僕の部屋に来る

その名目は、ほとんどが「ゲーム」


「あ~」とか「くそっ」とか「なんでだよ~」とか
とにかくゲーム中でもヒョンはうるさい
たまには一人で静かに本でも読みたい時もある
でも、僕は文句をいいながらもヒョンが部屋に来てくれるのがうれしかった


「うるさいよ!」
「あ~もう散らかさないでよ」
「お皿に出してよ!」
「汚い手でリモコンに触るな!」


僕はヒョンに小言ばかり言う
そこは僕も譲れないところだ


そしてお決まりのようにサッカーゲームをして喧嘩になる
最後にそうなることがわかってるのに対戦する





申し合わせたように
けれど自然に
うまくは言えないけれど
そんな風にして僕とヒョンは一緒の時間を過ごした



そして、そのほとんどにおいて、ヒョンはそのまま僕の部屋で眠る
ゲームをしながら床に寝転がる時もあれば
僕があとから帰った日は、先に僕のベッドでいびきをかいている時もある



やれやれ



僕はため息をつきながら、ヒョンが散らかしたゲームや食べ物の残骸を片付ける
床に寝ているときは、起こさないようにそっと毛布をかける

どうしても疲れている日は
「どいて!」といってヒョンからベッドを奪い取ろうとする

当然だ
僕の部屋だ


でもそれでもなかなか起きないヒョンを見ると
なんだか申し訳なくなって(なぜなんだろう)
僕はベッドの隅っこに小さくなって眠る

考えてみたらおかしなことだ
いくらダブルサイズの大きなベッドとはいえ
こんな大男2人が寝るには無理がある

でも不思議と
朝起きても、お互い当然のように「おはよう」と挨拶し
朝の支度をはじめる


そこに余計な言葉はない


僕ら2人にとっては考えることもなく
自然に
当然のように
お互いのぬくもりを必要としていた







ヒョンが一晩中抱きしめてくれたあの日
僕は朝までぐっすり眠れた


あんなに怖くて不安で眠れたかった日々が嘘のように
僕は子供のように幸せな気分で目が覚めた




そしてそれから

ヒョンがとなりにいてくれるだけで
僕は心が満たされ、恐怖や不安が少しずつ消えていくのを感じていた




FC2ブログランキング

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

haruno

Author:haruno
2011年のレコード大賞「why?(Keep Your Head Down)」で伝説の”秒殺トン堕ち”したharunoのブログです。「BL」や「腐」という言葉の意味すら知らなかった私が、もはや脳の9割近くが腐っています(笑)。ユノとチャンミンの「萌え日記」と「妄想小説」をマイペースに書いています。

月別アーカイブ
ユノ・チャミLOVE
旦那ユノ♥ 嫁チャミ♥ 美人ユノ♥ hvQCUq1DHJ3oigA (1) 美人チャミ♥ メガネユノ♥ メガネチャミ♥ パーマユノ♥ パーマチャミ♥ ロン毛ユノ♥ ロン毛チャミ♥ イケメンユノ♥ イケメンチャミ♥ 男ユノ♥ 乙女チャミ♥
RSSリンクの表示
QRコード
QR
検索フォーム
アクセスカウンター
現在の閲覧者数:
当ブログについて
当ブログはあくまで個人で楽しむものであり、営利目的ではありません。ブログ内の画像・動画の著作権は著作元に帰属します。画像・動画はお借りしております。出処は全て写真内に記載されています。お借りしていることに感謝申し上げます。
最新記事
最新コメント
カテゴリ
ホミンLOVE
飛行機ホミン♥ TONEホミン♥ 腕組ホミン♥ 耳うちホミン♥Y.ver 耳うちホミン♥C.ver 耳うちホミン♥Y.ver 耳うちホミン♥C.ver 耳うちホミン♥Y.ver 耳うちホミン♥C.ver ダダ漏れホミン♥ ダダ漏れホミン♥
最新トラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。