Stand by U ~episode2~
妄想小説です。
バックミュージック及びエンディングテーマに「Stand by U」をイメージして文章にしています。
くわしくは「Stand by U ~prologue~」をご覧ください。
また、はじめから読んでくださる方は「Stand by U」にとんでいただけると、最初からお読みいただけると思います。
「腐目線」も少し入りますので、苦手な方はスルーでお願いいたします。
いつも愛あるコメントとポチっと、本当にありがとうございます。
<続きを読む>
から「episode2」がはじまります。
初めて、自分で書いていて、こみ上げてくるものがありました・・・。
haruno
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Stand by U ~episode2~

突然飛び込んでしまったこの世界で
僕は数年経ってからの方がより混乱していた
だったら最初によく考えろよ
言われたんだろ?ヒョンに?
「中途半端な気持ちならすぐやめとけ」って
自嘲気味に自分に問う
無我夢中だったんだよ
気がついたらここまで来ていたんだよ
自分の足で歩いてきたつもりだったけど
なぜか他人が歩いているような
他人の歩いた道に立っているような
そんな感覚に襲われるんだよ
袖が長すぎたり
ダボダボだったり
自分に合わない服をきた時のような
どうしようもない違和感を感じるんだよ
そんな感覚、お前にわかるか?
つらいのか?
-そりゃつらいさ
歌ってて楽しいか?
-うまく歌えりゃ、楽しいさ
踊ってて楽しいか?
-うまく踊れりゃ、楽しいさ
じゃあ、幸せか?
-
お前は今、シアワセか?
-
「シアワセカ?」
-わかんないよ
それがわかんないから
ここで立ち止まってんだよ
そんな時
韓国では何万人の前で歌う僕らが
まばゆい光の束を浴び、歓声の渦に巻き込まれる僕らが
小さな小さな外国のステージで
たどたどしい外国の言葉で
愛の歌を歌った
これでいいのかな
僕なりにもちろん一生懸命だったけど
身体も精神も消耗しきっている僕は
少しだけ申し訳ない気持ちでいた
このステージにどんな意味があるんだろう
舞台セットも十分とは言えず
メンバーも戸惑いながらこなしている小さなステージで
僕は足場の悪い中、なんとか歌い、踊り・・・・
やっと顔を上げてまともに観客席を見ることができた
そのとき
一瞬
本当に一瞬
周囲の音が何も聞こえなくなった
-笑っていた
観客席でステージを見ている人たちの顔が
笑っていた・・・
完璧ではないステージ
けれど
こんな僕の歌で
うれしそうに
幸せそうに
本当に幸せそうに・・・・
この歳で、僕がどんな富や名声を手に入れたとしても出なかった答えが
自分なりに
真面目に一生懸命やってきた自分への
ひとつの答えが、出た気がした
そうか
僕はこのために歌っているのか
僕の頑張りで
僕の歌で
僕のパフォーマンスで
少しでも誰かが幸せな気持ちになってくれ
少しでも誰かの人生の影に温かい光を届けられるなら
こんなに幸せなことはないんだ
それが、僕のシアワセなんだ・・・・・
-ふと見上げると
真っ青な空に
美しい白い雲がたなびいている
この空は母国までつながっている
この空は世界中につながっている
どこにいたって一緒だよ
この空の下で歌う限り
僕はもしかしたらとてつもない素晴らしいことを達成できるのかもしれない
誰かのシアワセに
力をかせるのかもしれない
だから僕は歌うんだ
だから僕はここにいるんだ
だから僕の居場所は、ここなんだ
この日の空を、僕は決して忘れないだろう
この先
どんなことがあっても
今日の空は
きっと・・・いつまでも変わらずに
僕の中にあり続けるだろう
遠い異国の地で
少しだけ
僕は僕を誇らしい気持ちで
抱きしめてあげたい気分になっていた

バックミュージック及びエンディングテーマに「Stand by U」をイメージして文章にしています。
くわしくは「Stand by U ~prologue~」をご覧ください。
また、はじめから読んでくださる方は「Stand by U」にとんでいただけると、最初からお読みいただけると思います。
「腐目線」も少し入りますので、苦手な方はスルーでお願いいたします。
いつも愛あるコメントとポチっと、本当にありがとうございます。
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から「episode2」がはじまります。
初めて、自分で書いていて、こみ上げてくるものがありました・・・。
haruno

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突然飛び込んでしまったこの世界で
僕は数年経ってからの方がより混乱していた
だったら最初によく考えろよ
言われたんだろ?ヒョンに?
「中途半端な気持ちならすぐやめとけ」って
自嘲気味に自分に問う
無我夢中だったんだよ
気がついたらここまで来ていたんだよ
自分の足で歩いてきたつもりだったけど
なぜか他人が歩いているような
他人の歩いた道に立っているような
そんな感覚に襲われるんだよ
袖が長すぎたり
ダボダボだったり
自分に合わない服をきた時のような
どうしようもない違和感を感じるんだよ
そんな感覚、お前にわかるか?
つらいのか?
-そりゃつらいさ
歌ってて楽しいか?
-うまく歌えりゃ、楽しいさ
踊ってて楽しいか?
-うまく踊れりゃ、楽しいさ
じゃあ、幸せか?
-
お前は今、シアワセか?
-
「シアワセカ?」
-わかんないよ
それがわかんないから
ここで立ち止まってんだよ
そんな時
韓国では何万人の前で歌う僕らが
まばゆい光の束を浴び、歓声の渦に巻き込まれる僕らが
小さな小さな外国のステージで
たどたどしい外国の言葉で
愛の歌を歌った
これでいいのかな
僕なりにもちろん一生懸命だったけど
身体も精神も消耗しきっている僕は
少しだけ申し訳ない気持ちでいた
このステージにどんな意味があるんだろう
舞台セットも十分とは言えず
メンバーも戸惑いながらこなしている小さなステージで
僕は足場の悪い中、なんとか歌い、踊り・・・・
やっと顔を上げてまともに観客席を見ることができた
そのとき
一瞬
本当に一瞬
周囲の音が何も聞こえなくなった
-笑っていた
観客席でステージを見ている人たちの顔が
笑っていた・・・
完璧ではないステージ
けれど
こんな僕の歌で
うれしそうに
幸せそうに
本当に幸せそうに・・・・
この歳で、僕がどんな富や名声を手に入れたとしても出なかった答えが
自分なりに
真面目に一生懸命やってきた自分への
ひとつの答えが、出た気がした
そうか
僕はこのために歌っているのか
僕の頑張りで
僕の歌で
僕のパフォーマンスで
少しでも誰かが幸せな気持ちになってくれ
少しでも誰かの人生の影に温かい光を届けられるなら
こんなに幸せなことはないんだ
それが、僕のシアワセなんだ・・・・・
-ふと見上げると
真っ青な空に
美しい白い雲がたなびいている
この空は母国までつながっている
この空は世界中につながっている
どこにいたって一緒だよ
この空の下で歌う限り
僕はもしかしたらとてつもない素晴らしいことを達成できるのかもしれない
誰かのシアワセに
力をかせるのかもしれない
だから僕は歌うんだ
だから僕はここにいるんだ
だから僕の居場所は、ここなんだ
この日の空を、僕は決して忘れないだろう
この先
どんなことがあっても
今日の空は
きっと・・・いつまでも変わらずに
僕の中にあり続けるだろう
遠い異国の地で
少しだけ
僕は僕を誇らしい気持ちで
抱きしめてあげたい気分になっていた
