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from to the future5 to 7




Stand by U ~to the future5~

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2人でスタートしてから
それこそ無我夢中で突っ走ってきた僕らにとって
今、ひとつの分岐点を迎えたのかもしれない




少しだけ

ほんの少しだけ

心にできた余裕




現在の自分たちじゃなくて、未来の自分達を考えることのできる時間




でもそれは
訪れるべくして僕たちに訪れた時間だった





2人が認識されつつある今
次に僕らに求められるもの




「ふたり」の魅力ではなく

「ひとり」の存在感






少しずつ増えてきた個人の仕事にも、それは如実に現れていた


それをヒョンはわかっている




僕が理解しているよりも、もっと、ずっと

僕が感じているよりも、もっと、ずっと




個が求められれば求められるほど
僕たちは「個」を失っていくような錯覚に陥った



僕たちはこれまで、どれだけお互いを頼り、必要としていたんだろう。
ひとりの仕事をやってみて、僕はどれだけヒョンに頼っていたかを実感する。
どれだけヒョンがとなりにいてくれたことで、安心して「自分」でいられたんだろう





2人でずっと一緒にいること

1人でそれを守らなきゃいけない運命





そのジレンマに、僕はずっと悩まされていた





ヒョン・・・


また一緒に乗り越えようよ


ひとりで突っ走るなよ



僕を・・・おいていくなよ










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ヒョンに貸した帽子が見当たらなかった
僕たちはお互いのものをよく貸し借りしている


あれ・・・気に入ってたのに・・・


本当は足を踏み入れたくないんだけど、どうしても今日はあの帽子が欲しくて、ヒョンは仕事で遅くなるといっていたから、勝手にヒョンの部屋を捜索する。





相変わらずだな・・・・

こんなんだから僕の部屋でばかりで過ごすのか
まあ・・忙しいのもわかるけど・・・・

目につく片方だけの靴下やら洗濯物やらゴミを片っ端から片付ける





いや・・僕の目的は掃除じゃない。




改めてヒョンの部屋を探す中で・・・・・ふと目についた紙の束。





1番上には

「頼まれていたものです。気になる物件があったら早めに教えて下さい」

の付箋。








「ヤメロ」




警告音が頭の中に一瞬響いたけど、僕はもう止まらない
おそるおそる・・・その紙の束を手にとってみる






部屋の見取り図?

物件情報?

頼まれていたもの?

気になる物件・・・?






急に・・・いろんなことが現実味を帯びてくる




料理を作るヒョンの姿
洗濯をするヒョンの姿
「一人暮らししたい?」というヒョンの言葉

僕を・・・・褒めちぎるインタビューでの発言






いろんなことがフラッシュバックみたいにおそってきて

僕は激しく混乱していた








突然携帯が鳴った

僕は心臓が飛び出すかと思うくらいびっくりした


実家の母からだった

『うん・・週末は帰れるよ。大丈夫だよ・・・最近は余裕もあるし・・・。うん・・・え?・・ヒョン?」






-なんてタイミングなんだろうな・・・・






ヒョンが・・僕の知らない間に・・実家に電話をかけている。
母からの話で・・・・それがわかった。



僕は知らない。
僕の母と話したことを、僕に内緒にする必要なんて全くない。




また・・・・ヒョンはひとりで何かを抱えようとしている




僕の中にまた、何とも言えない感情が押し寄せてくる





僕は・・どうしたいのか


どうして欲しいのか








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「ただいま・・・」



しんどそうにヒョンがリビングのドアを開けて入ってきた。

疲れてるんだろうな
そんなの、足取りでわかる。



「まだ・・起きてたのか・・・」

「起きてちゃ悪いかよ」

・・・僕は・・刺のある言い方になる

「・・・・・・何か・・あったか?」


いつものヒョンのセリフが・・・今日はいやに耳につく


「どうでもいいだろ、僕になんかあったって」

「・・・・どーでも・・・よかないだろ」

ふっと鼻で笑ってそう答えるヒョン。




その一瞬、僕の中で・・何かがはじけた




「人このこと言う前に、自分はどーなんだよ!」

「?」

「影でこそこそ・・人の知らないとこで動きやがって!」

「・・何が?」

「知らないとでも思ってんのかよ!!」




僕はヒョンの足元に、さっき部屋で見つけた物件の束を投げつける





ヒョンは・・・一瞬驚いたけど

でも・・・静かにしゃがんでそれを拾いあげる



寂しげな・・苦しげな表情で・・でも・・・優しく僕に言う



「別に隠していたわけじゃないよ・・」

「じゃあなんなんだよ!」

「まあ・・でも・・悪かったよ・・・」

「・・・・・・・」

「ずっと言おうと思ってたんだけど・・お互い忙しかったからな・・・」




ヒョンの冷静ないい方が・・・どんどん僕の気持ちを逆なでしていく




「ひとりで住むなら住むって・・そうはっきりいえばいいだろ!」

「ちがうよ・・・」

「何がちがうんだよ・・実家にまで電話して!」

「ちょっと・・まてよ」



僕は・・今までの不安や迷いをヒョンにぶつけるように、もう止めることはできなかった。



「僕がかわいそうって思われたり同情されんのが1番大ッ嫌いなのはヒョンが1番よく知っんだろ!」

「・・・・・・」

「言いたいことがあるならはっきり言えよ!」





怒鳴りつけた一方で・・・・




言いたいことがはっきり言えないのは僕

聞きたいことがはっきり聞けないのは僕



答えを・・・先延ばしにしているのは・・・僕




頭の片隅では・・・それがわかっている




ダメだ・・・このままじゃ収拾不可能だ






「ヒョン、しばらく僕はここを出る」

「ちょっ・・待てよ!!聞けって!!」

久しぶりにヒョンの大きな怒鳴り声を聞く。







ああ・・なんでこうなるんだろう。

僕たちはただただお互いを求めているだけなのに。







ヒョンの顔も見ずに、黙って部屋に入る




頭を冷やそう。
行き先はいくらでもある。





一人で・・・ちゃんと現実と向き合おう。

その時間が・・・僕には必要なんだ・・・





幸い、お互い別々の仕事が入っていて、何日間かは顔を合わせずに済む
僕はざっと大まかに荷物をまとめてとりあえず実家に帰ることにする







僕が荷物を持って玄関へと行くと、ヒョンがリビングから走ってきた




「チャンミナ・・・」

「大丈夫だよ・・・・仕事に穴を開けることは死んでもないから」


ヒョンの顔も見ずに、靴を履きながら極力感情を抑えて冷静に言う





ヒョンは・・・
もう止めることはなかった





僕は黙って玄関を出る










車に乗った瞬間

抑えていたものが急に溢れ出してきた





この感情はなんなんだろう





僕はどうしたいんだろう


僕たちはどうしたいんだろう








僕たちは

どこへ向かおうとしているんだろう・・・













Stand by U ~to the future6~

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あれから


僕は実家に泊まったり仲間の家に行ったりしながら、ヒョンのいる宿舎に帰ることはなかった

時々荷物を取りに行ったりはしたけど、ヒョンと僕とは別々の仕事が入っていたり、お互いのプライベートな時間ももちろんあったりで、宿舎で鉢合わせになることはなかった




仕事には普通に来る僕を見て
ヒョンは安心したのか何もいってこない


スタッフには「実家に呼び出されたので」なんて冗談を交えて言いながら話をし、傍から見れば僕たち2人は特に変わったことは何もなかっただろう





もちろんヒョンと僕は仕事場では至って普通に接した





けんか・・・ともちがう





顔を合わせればほっとするし、仕事上必要な会話は普通にするし
お互いに調子が悪そうな時は自然にフォローし合っていたし
周りから見ればなんてことないいつもの僕たちだっただろう


どんなに離れていたって
会った瞬間から息を合わすなんて
僕たちに2人にとっては呼吸をするくらい自然なことなのだから








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仕事が終わり、僕はスタッフに挨拶をしてスタジオを出ようとした
今日は実家に帰るつもりだった




「チャンミナ」




不意にユノヒョンに呼び止められた







それはあらかじめわかっていたかのような


お互い台本を通りの演技をしているかのような


ずっと待っていたかのような


僕にとってはそんなシュチュエーションだった






「・・・何?」

「・・・・ん・・」





ちょっとヒョンが話しづらそうにしているから、僕はなんとなく周りから人がいなくなるのを待つ




「コーヒーでも・・・飲まない?」


「・・・別に・・・いいけど・・・」





僕らはスタジオ内にあるちょっとした休憩所に立ち寄る







そういえば・・・

よくヒョンが「ちょっと出てこいよ」なんて言って、近所のカフェから僕を呼び出してたな・・。
出不精の僕は結局いつも最後は断っちゃうんだけど・・・。



そんな時間も、今となってはなつかしく貴重に思えてくる。


ヒョンは、つい自分の世界に引き籠ってしまって、人間関係にしたって自分の落ち着ける狭い世界の中だけで満足してしまう僕を、いつも外の世界に連れ出そうとしていた。





それはヒョンなりの優しさ。

そしてヒョンなりの厳しさ。





そのままの僕を受け入れてくれる反面
そのままじゃいけないところはちゃんと伝えてくれる










「ちゃんと・・・飯・・食ってるか?」


「・・・ん」



お互い顔も見合わせないまま、コーヒーから漂う湯気をなんともなしに見つめている




第一声が・・・・それかよ





「ビールばっか飲んでないで、他のもんもちゃんと食えよ」


「・・・ヒョンだって・・外食ばっかりは・・よくないよ」


「俺は大丈夫だよ」





そういって、ふっと笑うヒョン。


一瞬の、その寂しげな笑いが・・・なんとなく僕の後ろ髪をひく









ダメだ

これ以上話すと・・僕はまた言いたくもないことを言ってしまいそうだ







「・・・じゃ・・・」

そういって立ち去ろうとする僕に、ヒョンが後ろからまた呼び止める




「チャンミナ」




僕は振り向かずに立ち止まる





「ちゃんと・・眠れてるか?」








・・・・・なんなんだよ


急にそんなこと・・・・聞くなよ








「この肌ツヤみろよ。若さには勝てないだろ?」



精一杯の強がりを言う僕に、ヒョンが伏し目がちに笑う




「そっか・・よかった・・・」




そんなヒョンをあとに、僕は車へと急ぎ足で歩く









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ヒョンが心配することは
いつだって僕のことだ


そっちこそどうなんだよ




最近顔がむくんでないか

その服、2日前と一緒じゃないか

僕がいないと洗濯もまわさないんだろ

シーツだって1ヶ月そのままなんじゃないか

台所は皿の山か

冷蔵庫の中の賞味期限はちゃんとみてるのか






一気にいろんなことが頭をかけめぐる






ヒョン・・・・


ちゃんと・・・眠れてる?





一人になるといろんなとこに電話かけまくって、通話中のまま寝ちゃうヒョン

いつも人の部屋に来て、徹夜でゲームをするヒョン

いつも僕の帰りをひとりでリビングで待つヒョン

僕が眠るまで、ずっとそばにいてくれるヒョン

時々僕が寝ているか、しばらくじっと確認して

それから安心したように眠るヒョン






そんなことを考え始めたら
僕はもうどうしていいかわからなくなる





どうしてこんなにも気になるんだろう





自分のことよりも気にかかる存在ができるなんて

自分のことで精一杯だったあの頃には、考えもしないことだった









こんなにヒョンと離れたのは・・・10年間の中で初めてだった



どこにいても、何をしていても

体の半分を・・・置いてきてしまったかのような喪失感




僕の感じるこの喪失感は

正常なのか
異常なのか






今さらだけど
ステージに立つ時にいつもとなりにいること
仕事が終わればいつも同じ車に乗ること
同じ家に帰ること


これは・・・当たり前のことではないんだってことに気付く
当たり前になっちゃってたけど、決して当たり前のことではないんだ





そして


「いつまでも僕らが2人で一緒にステージに立ち続けること」




当然・・・当たり前のことではないんだ




もちろん、楽しいことも幸せなこともたくさんあると思うけど

それと匹敵するくらいのたくさんの痛みと引換えにしなきゃ



僕らはそれを手に入れることができないだろう








ヒョン ・・・


ヒョンと離れてみて

悲しいけど

僕にはそれが少しずつ見えてきたんだ








僕の感じる喪失感

僕はそれを乗り越えなくちゃいけない



ヒョンとの時間を永遠に続けるために引換えとなる痛み

僕はそれを受け入れなくちゃいけない








そうして僕は・・・


一人の足で


ちゃんと立たなきゃいけないんだ








・・・・そうだろ?














Stand by U ~to the future7~

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そうやって何日か過ぎる中で
もちろん1人の仕事も2人の仕事も一所懸命こなしていく中で
僕は少しずつ、落ち着きを取り戻していた



家でも仕事でも、ヒョンがいない寂しさにも慣れてきた
冷静になって、いろいろなことを考えられるようになっていた




僕と離れようとしたヒョンの選択




ヒョンは・・・多分正しい




ずっとわかっていたことなのに
僕は気づかないふりをして目を背けていたんだ

冷静になるために一時的に家を出た僕だけど
なんとなく2人でちゃんと話せないまま、うやむやにここまで来てしまった

普通に仕事をこなしていても、あえてその話題を話さないことで、お互いずっと気にしていることがわかる

言葉なんかなくてもわかりあえる僕たちだからこそ
余計にそれが重く、つらく、のしかかる











撮影が順調だったおかげで予定より早く終わり、久しぶりに2人一緒のオフの時間ができた

だいたいこういう時は正反対の行動をとる僕たち


こんな時こそ家でゆっくり過ごす僕と
こんな時こそ誰彼構わず声をかけ、食事やら遊びやらに行くヒョン





でも、今日は違った





2人同時に時間ができたのは

きっと「偶然」という名の「必然」






「チャンミナ」


「・・・ん?」






もう・・ヒョンに名前を呼ばれた瞬間から、僕はわかっていた


次に来るセリフがなんなのか
僕にはわかっていたんだ








「・・・海・・・・行こうか?」




「・・ん」











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ハンドルを握るヒョンの横で、僕は流れる景色を頬杖をつきながら眺めていた



「これ、何の曲?」

「ああ・・・最近・・ちょっと昔の曲、聞いてんだよ」

「へえ~」



ヒョンが曲に合わせて歌いだす

そういえばどこか昔に聞いたことがあるような曲だ
でも僕の中ではもう完璧にヒョンの歌声でインプットされてしまった

よくもまあ・・・恥ずかしげもなくこんな大声で歌うよな・・・
となりが彼女だったら・・・


ひくぞ・・・・


まじで ・・・・






特に会話もはずまない僕たちのドライブ
時々鼻歌を歌ったり、ユノヒョンのマジ歌や下手くそな口笛を助手席で聴いたりしながら
でも多分、僕は世界中で1番満ち足りた時間を過ごしていたはずだ





今日はなんだか

ヒョンをとても近くに感じる










螟墓律・農convert_20130327175708




1時間くらいのドライブの末、着いたところは僕の行ったことのない海岸だった
陽は沈みかけ、夜がもうすぐやって来ようとしていた

街灯も何もない海岸が、沈む夕陽に照らし出されている
車から降りて、僕とヒョンはゆっくり海岸に向かって歩いていく





「前の約束からさ・・」

「えっ?」

「随分・・・時間、経っちゃったな」




ヒョンがちょっと笑いながらつぶやく

随分って・・・
あれから何年経ってると思ってるんだよ



でもヒョンは・・・ ずっと気にかけていてくれたのかな

一緒に海に行こうっていう約束を






海風はとても強く、僕は少し肌寒くなって着ているジャケットの襟をたてる
ヒョンは・・・じっと・・まっすぐ海を見つめている

もちろんこんな時間に海辺を歩く人は誰もいなくて
僕たちは久しぶりに周囲を気にせず、リラックスした気分になっていた



しばらく2人で黙って海を眺めていて、ヒョンが静かに話し始める






「ここさ」

「・・ん・・」

「絶対お前を連れて来たかったんだよ」

「・・・なんで?」

「俺が・・・・決意をした場所だから」

「・・・・・・・」


「大切なものを守るって、決意した場所だから」






ヒョンは、それがいつのことかは言わなかったけど
僕はなんとなくそれがわかる気がした





「・・・あの時もさ・・・」

「え?」


今度は僕が切り出す


「ヒョンが・・・僕の撮影場所まで来てくれた時も・・・海だったね」

「ああ・・・・ふふ・・そうだな・・・」

「僕が決意をした場所は・・・・あの海だな」

「・・・ん・・」








そして僕たちは


きっとまた・・・新たな決意をするのだろう









「2人で活動始めた日さ・・永遠をさ・・信じるか?っていったろ?」

「ん・・・・」

「俺は・・今でも信じてんだよ。バカみたいに」




そういってふっと笑うユノヒョン




「・・・・・何を?」


ずっと静かにヒョンの言葉を聞いていた僕が、口を挟む


「ヒョンは・・・何を永遠に残したいの?」



ヒョンはじっと見ていた海から横にいる僕に顔を向け
そして僕を覗き込むようにして答えた






「お前と一緒に創ってきたすべて」






何の迷いも躊躇もなく、ヒョンはさらりと答えた



「俺らの全て。俺らのつくってきた歌、ステージ、グループ・・・俺らが死んでも、ず~っとず~っと残したい。みんなの記憶に残したいし、目に見える、手に取れる形でも永遠に残したい」


「・・なんで・・・?」


「俺らがこの世に生きてきた証だから」


「・・・・」


「俺とお前が・・・一緒に生きた証だから。俺らが人生すべてをかけて走ってきた証だから」


「・・・・」




「それが・・俺とお前の永遠だ」






そこまでいうと・・ヒョンはまた海をじっと見た



「だから・・・俺は・・・そんくらいのものをこれからも創り続けたいんだよ。ずっと何十年先もずっと」


「・・・・」


「今だけとか、あと何年か先までとかじゃなくて・・・ずっとずっと何十年何百年先まで残るものを・・・・」





大げさかな?って言われて

・・・・・僕は・・・小さく首を振る





「だから・・俺らは今さ・・・1人でも守れる力をつけなくちゃいけないと思うんだ」


「・・・・・」


「2人でやっと完成するんじゃなくて・・・なんていうかな・・・1人でも2人の場所を守れる力をつけるべきだと思うんだ」








「僕とヒョンの永遠ために?」



「俺とお前の永遠のために」









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ヒョンには未来が見えている

「ついてきてほしい」といったあの日から、ヒョンは1度もぶれずにまっすぐ未来を見つめている




そんなヒョンを・・・やっぱり僕はすごいと思う





僕にできることはなんだろう

僕はこれ以上あなたの負担になりたくない
僕だって・・・あなたとの永遠を信じたいんだ






だから・・・僕から言おう

僕から言うことが・・・きっとヒョンを少しでも楽にさせてあげられる
いつだって僕を守ってくれた、あなたからの巣立ちも込めて
これからは、1人でも2人の場所を守るための決意として

僕から・・・言うんだ






「ヒョン・・・」


「・・・ん・・」


「僕は・・・家を出る」







言ったあと、僕は泣くかなって思った



でも、涙はでなかった

ふんぎりがついたような

楽になったような

でもやっぱり何かを失ったような

不思議な感覚だった




ヒョンは一瞬びっくりしたような顔をしてたけど
すぐに ・・申し訳ないような、悲しいような

でも

全てを納得したような
そんな顔をしていた



しばらく無言で海を眺めたあと、ヒョンが静かにつぶやいた



「お前の部屋・・そのままにしておくから」





僕はその言葉には答えなかった


答えられなかった





どこかでまだ、僕は期待していたんだ

「何言ってんだよ」って髪をくしゃくしゃってしてくれるヒョンを
「そういうことじゃねーよ」って笑って否定してくれるヒョンを





でも・・・ヒョンは受け入れた

僕の・・僕たちの新たな決意を
ヒョンは受け入れたんだ








ただずっと一緒にいたかった

好きならば、大事ならば、ずっと一緒にいられると思っていた

ずっと一緒にいるべきだと思っていた





でも

好きだからこそ、大事だからこそ、離れなきゃいけないこともあるんだ

そういう愛もあるんだ





僕たちはあまりに多くのものを手に入れて
あまりに多くのものを失った


そしてこれからも僕たちが手に入れ続ける限り
痛みとともに、その代償を払い続けていかなければならない







こんなに

こんなに強くお互いを求めあっているのに






それでも僕らは



離れるべきなんだ・・・・・・




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プロフィール

haruno

Author:haruno
2011年のレコード大賞「why?(Keep Your Head Down)」で伝説の”秒殺トン堕ち”したharunoのブログです。「BL」や「腐」という言葉の意味すら知らなかった私が、もはや脳の9割近くが腐っています(笑)。ユノとチャンミンの「萌え日記」と「妄想小説」をマイペースに書いています。

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