Wedding Dress



Wedding Dress


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久しぶりに仕事ではなくプライベートでヒョンに会う


それだけで僕は少し緊張する


変だよな あれだけ一緒にいるくせに







プライベートといっても事務所のスタッフの結婚式だから、半分は仕事のようなものだ。
おまけに明日は海外の仕事がはいっているから、披露宴の後はその足で移動しなくちゃいけない。 



 
それでも親しい友人もたくさん参列するこの日を、僕は結構楽しみにしていた。





結婚式や披露宴に参列するのは初めてではないけれど
年齢を重ねるたびに感じ方が変わっていく気がする。




より現実的になってくるというか


逆により非現実的になっていくというか




自分に置き換えて考えてみたりするけれど
僕は僕を全然うまくイメージできずにいる。





でも僕の中で

ユノヒョンのイメージははっきりできているんだ 。












きっと同じ世界の人間から一般の人たちまで、大勢の招待客が入り乱れた披露宴。
 
それは披露宴というより
まるで巨大な同窓会だ。




ヒョンは終始挨拶回りばっかりしていて
ちっとも主役席にもどってこなくて




となりがずっと空いたままの席で
それでもうれしそうな顔をして微笑んでいるであろう
Wedding Dress姿の彼女





そして僕は、ため息をつきながら席を立つ




「ヒョン、もうそろそろ席に戻れよ」
「ヒョン、もうすぐお色直しの時間じゃないの?」





あなたはきっと

「ありがと、チャンミナ」

なんていって笑うのかな





やれやれ



僕はこんな日までユノヒョンのお世話をやいているのか





そんな想像をすると
なんだかちょっと笑えてくる 







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僕は久しぶりの気の合う仲間とのお酒の場がうれしくて
お祝いの席なのをいいことに順調なペースで飲み続けていた


そしてユノヒョンも
めずらしく飲めないビールやらワインやらに手をつけていて


おいおい
このあと仕事がないからって大丈夫かよって
ちょっと心配になってくる




僕とヒョンは2人きりの時でもそんなにお互いベラベラ喋らないし
周りに人がいるときはなおさら会話らしい会話をしなくなる。

でも僕はいつもいつも見つからないように(誰に?)視界の端でヒョンを追っている。


特に今日は顔が真っ赤になって上機嫌なヒョンが心配で



そしてなぜか



酔っ払っているヒョンを見ると
なんだかちょっと腹立たしくて



せっかくの楽しいお酒の席なのに
僕はユノヒョンが気になって仕方がない





ったく
何やってんだよ




だから僕はお酒の席にはユノヒョンがいない方がいいんだ。
気になっちゃって全然楽しめない。 





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披露宴が終盤にさしかかる時にはユノヒョンは完全に出来上がっていて
知った顔のテーブルでふらふらしながら大声で笑ってる。





僕は静かに立ち上がる




「ヒョン、もう席に戻れよ」




しょうがないからヒョンを迎えに行って、その腕に手をかける。

まじで世話のかかる奴。



「・・・・・おせーよ・・・」



軽く僕を睨みつけながら、それでもおとなしく僕に連れて行かれるヒョン




その一言で

僕が真っ赤になっているのもこの人は知らないんだろうな







完全に酔っ払っていると思いきや
新郎新婦の言葉の時には急に神妙な顔になり
真っ赤な目をしてじっと2人を見つめているヒョン 



さっきまでの楽しそうな姿はどこいったんだよ
本当にいつまでたってもわからない人だ






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感動的な披露宴が終わり、急いで仲間に挨拶をしながら僕らはマネージャーの用意した車に乗り込む。
ヒョンは足元がおぼつかないくせにテンションだけは高くて
僕によりかかりながらもなお、仲間に愛想を振りまいている。





喧騒から離れ、車のエンジン音だけが響く静かな空間に身を沈める。
 



なんか不思議だ
 
さっきまであんなに華やかだったのに。 
 



外はもう暗くなってきていて、窓から見る風景にも街灯の光が流れていく。







ヒョンはシートを軽く倒し、目を閉じてじっとしている



「飲み過ぎなんだよ。いくらこのあと仕事がないからって・・・。その年になったらさ、自分の限界ってもんを知れよ」


目を閉じているユノヒョンにむかって僕はちょっと怒っていう。


「・・・・・・うるせーなー」


ヒョンは目をとじたままちょっと眉間にしわを寄せる。

「そんな口叩くくらいならせめて一人で歩けるくらいでやめておけよ」

「・・・・お前がいたから・・・ちょっとくらいいっかな・・・って思って・・・」

「ちょっとじゃないだろ、ちょっとじゃ」

「・・・・・・ったく・・・いちいち・・・・・・」



このままじゃいつものパターンで険悪になりそうだから
一応素面の僕がここで身を引いてやる


「ほんと・・・・あなたの奥さんになる人は大変だな」










『奥さん』





という言葉をはくとき

僕はいつもほんの少しだけ、胸に小さな何かがつっかかったような気持ちになるけど
でも免疫をつけるために
最近は口に出すようにしているんだ



「・・・あ~?」

「あなたのお世話は大変だっていってるんだよ」

「・・・・・そうだな~俺の面倒は~大変だぞ~」


ろれつの回ってない口でぶつぶつ言ってる

明日になれば、この醜態を全く覚えてないんだろうな







本当にこの人の奥さんになる人は大変だ



片付けもできないから部屋の掃除も大変だし
思いついたように料理をするけどそのあとの台所は大変なことになってるし
たまには漫画とかアニメとか見せてあげないと拗ねるし
人脈が広いから人付き合いも大変だし
1年の半分以上は海外にいっちゃうし
甘いもの好きだから体型管理も大変だし
疲れてくるとすぐ肌に出ちゃうし
何も気にしてないように見えて実はすっごく気にする人だし
寂しがり屋だからちゃんと定期的に連絡しないと心配するし




・・・・・・・・・。




きりがない。




とどのつまり




僕は

僕がいないと何もできない人なんだって・・・・いいたいのか?   
 










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僕は世界中の誰よりもあなたの近くで生きてきた。



楽しいことも悲しいことも
苦しいこともうれしいことも
カッコ悪いところもカッコイイところも
情けないところも尊敬するところも



あなたのこれまで生きてきた全部をひっくるめて


僕はあなたを受け入れてきたんだ。










でもいつか

僕以外の誰かが

そんなあなたをきちんとお世話するんだろうな。 
 



僕以上にあなたをしっかり守り

僕以上にあなたからしっかり守られる誰かが。





僕の想像の中の

Wedding Dressの彼女。









「・・・ンミナ~聞いてんのかあ~」

「はいはい」

まだ酔っ払ってるヒョンに、僕は適当に答えてやる


「俺の世話はぁ~大変だぞォ~」

「はいはい」

「・・・お前に出来んのかぁ~」

「どうですかねェ」

「・・・お前にしか~できねえだろ~が~」

「はいはい」

「はいはいってなんだよ~」

「はいはい」

「チャンミナ~」

「はいはい」

「はいっていったな~」

「はいはい」

「・・・・じゃあ~・・責任とれよ~」

「はいはい」

「一生だからな~」

「はいはい」

「ったく・・・・年上を馬鹿に・・しやがって~」








ヒョンはいつのまにか頭をのけぞらせて眠っていた。
 

お約束に口をぱかっと開けて




天下のスーパースターの真の姿だ





やれやれ







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僕もまた静かに目をつぶる。

心地よい車の揺れに身を任せ、あなたの少し大きめの寝息を聞きながら
今日という日を思い出す。




いつかくるその日に備えて

僕は心の準備をしなくちゃいけない。




でも、なぜか心のどこかでは

いつかくるその日は、永遠にこない気もしてるんだ。 
 



それは僕にも同じことが言えて
未来は誰にもわからなくて




ただ

 
どんな未来が僕らに訪れようとも
あなたの、そして僕の隣に誰がいようとも



「だたひとり未来に連れて行く」



と言われたあの言葉は


僕の未来を明るく照らしている。






そう。

僕らには2人にしか創り出せない、永遠の未来がきっとある。  

100年後もずっと続く、あなたと創る永遠の未来。





面倒みてやるよ。


しょうがないから。





幸せにしてやるよ


しょうがないから。





僕の意思は問わないって?



何言ってんだよ。



答えはとっくに



わかっているくせに 








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Author:haruno
2011年のレコード大賞「why?(Keep Your Head Down)」で伝説の”秒殺トン堕ち”したharunoのブログです。「BL」や「腐」という言葉の意味すら知らなかった私が、もはや脳の9割近くが腐っています(笑)。ユノとチャンミンの「萌え日記」と「妄想小説」をマイペースに書いています。

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