I Know




I Know ~The 1st day~
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考えてみれば

ヒョンとこんなに長い間離れて過ごしたのは初めてかもしれない



デビューしてからずっと
宿舎も一緒で仕事も一緒だった僕たち



2人になったって、お互い別々の仕事があったとしても
帰る家はいつも一緒だった



離れて暮らすようになり
帰る家が別々になったって、仕事はいつも一緒だったから
僕とヒョンが離れる時間はせいぜい多くても1日あるかないか





でも今は




僕とヒョンは平気で何週間も会うことがない






お互い話し合って決めたこと

お互い納得の上で出した結論






でも



実際のこんな時間をその時の僕は想像もできなくて


「会えない時間が愛を育む」とはよく言ったものだけど



でも僕は


僕たちは



・・・・育めているのだろうか









寝る間もないほどの忙しさのおかげで
僕は会えないさみしさにどっぷり浸かることもどっぷり不安になることもない




けれど
仕事が終わって、マネージャーの運転する車に乗ったとき

ふと

後部座席に居るべきヒョンの姿を無意識に探してしまう



車でも家でも、僕たちはいつもいつも多くの言葉を交わすわけじゃないけど

でも
そこにいてくれるだけでよかった



僕のそばに、あなたがただいてくれるだけでよかったんだ
それだけで僕はすべてのしがらみから救われたんだ



それがどんなに貴重な時間だったのか

今となっては嫌というほど思い知らされる





そして僕は想いを馳せる




二人の未来のために
一人で戦っているあなたを


心から応援したいと思う


それは僕も同じで



二人の未来のために
僕もまた一人、この勝者のわからない世界で戦う









ヒョンは僕にいつも短いメールをくれる


『チャンミナ、今日は収録だな。ファイティン!』



そのメールで、僕はどれだけ勇気づけられるか。

僕が僕でいられるか。
あなたはわかっているのかな。





僕は僕で短いメールを送る。


『光州の御曹司!訛るなよ!』








でも夜になると
僕は自分でもびっくりするくらい素直になれる
ヒョンは撮影中ってわかってるけど、ついつい眠れない夜はメールを送ってしまう




『ヒョン・・僕はうまくできているのかな』


『お前なら大丈夫。俺が保証する』


『今誰のシーン?』


『俺だったらメールできないよ』





いちいち真面目に返してくるヒョンがおかしくって
撮影の合間合間に打っているであろう姿を思い浮かべ
僕は少しだけわがままになる



そう


僕は2人で住んでいた時よりも
なんだかわがままになっている気がする


でも
『会いたいな』とは言わないんだ

わかってるから




ユノヒョンと離れることは
体の一部をどこかにおいてきてしまったかのような居心地の悪い感覚


でも
僕はこの感覚に慣れたくない


いつまでも残る痛みや居心地の悪さが
2人をつなぎとめてくれているような気がするから









そうして久しぶりに
僕たちにしてみれば、本当に久しぶりに一緒での日本での仕事



僕とヒョンは別々の仕事が入っていたけど

久しぶりに過ごす一緒の時間




ヒョンは遅くまで練習をするのはわかっていたけど

僕も疲れていて眠くて眠くてしょうがなかったけど



でも今日だけは色々話したいんだ



僕たちは
あまりにも離れすぎている





『待ってるから』







ヒョンからの返信はいつまでたってもこないけど



僕はひとり


あなたの帰りをここで待とう











I Know~The 2th days~

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僕は一人、長く・・長く続く
ひんやりとした廊下の途中で
誰かを探していた


木造の、見たこともない建物だ
まるで田舎の小学校のような・・・


そこからはすぐ海が見えて
なつかしくすら感じる、不思議なぬくもりのある建物だった



僕の意識はそこにあって
でももうひとりの僕がそれを遠くから見ていて
とても不思議な感覚だった



僕は僕であって、僕でない

主観であって、客観である



僕は一体誰を探しているんだろう
でもそれはなんとなく「かくれんぼ」のようで
「出ておいで」といっているような探し方だった



でておいで
僕がうまくとりもってあげるから
怒られないよ
大丈夫。
ヒョンは優しい人だから




・・・・ヒョン?


なんでここでヒョンが出てくるんだ?




そして僕を呼ぶ声が聞こえる


小さな・・こどもの声?

そして、ヒョンの・・・・呼ぶ声?













ザァーザァーと絶え間なく聞こえる音が、だんだんとはっきり僕の耳に入ってくる


・・・・雨?


ここはどこだ?

朝・・?夜・・・?


ちがう・・・。


東京だ。


僕は・・・今東京のホテルにいるんだった・・・。



やっと意識がはっきりしてきて、僕は僕を認識する。

寝てしまったんだ。
ヒョンを待って・・・寝ちゃったんだ・・・。



そして・・この音は・・・





音が止まり
ヒョンがシャワールームから出てくる



「あ・・・ごめん・・・起こしちゃったな・・・」

体を起こしてベッドに腰掛ける僕に、ヒョンが頭を乾かしながら話しかける


「・・・・・いつ・・・帰ってきたの?」

「ん~30分くらい前かな・・・・」

「なんで起こさないんだよ」

「・・・・なんか・・幸せそうな顔してスースー寝てたからさ」


思い出し笑いのような笑みを浮かべてヒョンが言う。



幸せそうな顔?
そういえば・・・なんか・・幸せな夢を見ていたような気もする


どんな夢だったっけ?


さっきまであんなにはっきり覚えていたのに・・・。



「どうしたの?チャンミナ、ぼーっとして」

「ん・・・なんか・・・夢見てたんだよ・・・・」

「どんな?」

「よく覚えてないんだけど・・・・・」

「俺、出てきた?」

「・・・出てくるわけないじゃん・・」



こういうところは僕は相変わらずかわいくない

でも・・だんだんと断片的に思い出してきてはいた



「なんか飲む?」

ヒョンがTシャツと短パン姿で冷蔵庫をのぞいている

「ん・・・ビール飲もうかな」

「相変わらずだな」

ヒョンがふふって笑って僕に缶ビールを差し出す





「・・・・海が・・見えてさ・・・木造の建物で・・・・」

「ん?」

「さっきの・・・夢の話だよ」

プルトップを開け、僕はビールを一口飲む

「なんか・・・・学校みたいなとこに・・・いたんだ」

「ふ~ん・・・・海・・・。高台にあった?」

「・・ん・・・そう言われると・・・・そうかもしれない・・・」

「なんか・・・・」

「ん?」

「・・・・・・なんでもない」



また始まった
いいかけてやめるヒョンのくせ

ヒョンは僕からビールを奪って一口だけ飲んで、ベッドに大の字に寝転がる



「ヒョン・・・疲れた?」

「・・・まあな・・・」

「踊りとか・・覚えてた?」

「そこそこ・・・」

「・・・大変だね・・・・」

「お互い様だろ」

ヒョンが笑いながら片肘をついて、横になって僕を見る

「お前こそ・・・明日はすぐに帰って仕事だろ?」

「そうだね」

「順調?」

「・・・そこそこね・・・」

僕はベッドに腰掛けて、下をうつむいたままで言葉少なげに答える





久しぶりの2人の時間なのに、僕らの話すことと言ったら仕事のことばかり




こんなふうに
現実は僕らの中に着実に入り込んできて
そしてまた、僕らはそれぞれの居場所に戻っていく



仕事が終わって、ふとした瞬間
いつも思い出すのはヒョンのこと


2人の未来のためとはいえ
頭で納得させることと、実際に心で感じることは全然違う

お互い一人で頑張ろうって決めたけど
僕は自分の心の浮き沈みに、すでに耐えられなくなっていた



「ヒョン・・・・」

「ん?」

「僕は・・・ひどいこと・・・言ってないかな?」

「・・・・ん・・・?」

「”毒舌キャラ”なんていって・・・人を・・・知らない間に傷つけたりしてないかな」

「・・・・・・・」

「僕は・・・きっと今までヒョンに救われていたんだね」

「・・・・・・」

「あ・・・うそうそ・・・なんでもない」



こんなグチ言っちゃダメだ
久しぶりに会ったのに

僕らは・・一人で頑張らなくちゃいけないんだ・・・今は



「チャンミナ・・・こっち向いて」

ヒョンが背中を向けて座ってる僕に優しく言う



「大丈夫だよ。お前はうまくできる。うまくやってる。なんていっても俺が認めたMCだ」


すごく優しい・・でも力強い真っ直ぐな目で、僕にそう伝えるヒョン


「・・・MC下手のヒョンに言われても・・・うれしくない」

「・・・お前・・・相変わらずそういうとこ・・むかつくな」


そういって・・・お互いふっと笑い合う




なんでだろう

なんでこんな小さなやりとりで
僕はこんなにも心が満たされるんだろう
僕の心の隙間は
あなただけしか・・埋められないんだって
あらためて思い知らされる




「まだはじまったばかりだよ、俺たち」


ヒョンが、僕の手をぎゅっと握って、小さな子供に諭すように・・・静かに言う





つないだこの手
ステージの度につないできたこの手

今はそのぬくもりだけを頼りに
お互いの居場所で生きていく



ねえ、ユノヒョン
僕がMV撮影で・・・・・
誰を想って涙を流したか・・・・わかってる?





「チャンミナ・・・・」

「・・・・ん・・・」

「さっきの夢の話だけど・・・・」

「ん?」

「お前の夢の話」


手をつないだまま・・・・ヒョンが唐突に話し始める


「・・・・まだ覚えてたの?」

「ん・・・・」

「それが・・・なに?」


僕はヒョンを見つめ、ヒョンは・・少し照れたように笑う


「前にさ・・・俺が”目標が夢に現れたりする”っていったじゃん」

「ああ・・・・・・言ってたね」

「さっき言ってたチャンミナの夢さあ・・・」

「ん・・・・・」

「きっと・・・俺の夢だよ」

「は?」

「俺が夢見る未来の夢・・・それになんだか近い気がする」

「・・・・・・」

「海の見える高台にある木造の大きな建物・・・・」

「・・・・・・・」

「チャンミナはそこでなにしてたんだ?」

「・・・・・・」


僕は考えるふりをして空を見つめる



「俺・・・・そんなところに・・・自分の夢を実現させたいな・・・」










ねえ、ヒョン・・・・

僕は本当は思い出していたんだ



そこにはあなたがいて
僕がいる



あなたがずっと長い間思い描いている未来に
いつのまにか僕は自分を重ねていたんだ




そうだね、ヒョン

夢にはその人の正直な気持ちが現れるっていってたけど


僕の正直な気持ちは


ただひとりつれていってもらえるのなら


あなたの思い描く未来に・・・僕を連れて行って欲しいんだ





今つないでいるこの手を離しても

僕らの未来はつながっているって、そう信じたいんだ





「ヒョン・・・・・」

「・・・ん・・?」

「・・・ありがと・・・」

「・・・なにが・・・?」

「・・・人が滅多に言わない言葉言ってんだから、素直に『いいえ、どういたしまして』って言えばいいんだよ」

「なんだよ、それ」



ヒョンは文句をいいながらも
僕は言わんとしていることはなんとなくわかるようで
「シャワー浴びたの?もう寝るか?」って笑いながら聞いてきた










明日の朝、目が覚めたら

僕らはまた背を向けて、お互いの道を歩いて行く




でもそれは、僕らが夢見る未来への

着実な一歩一歩になっているって

そう、あなたが教えてくれた





僕はまた、前を向いて歩きだそう

きっとこれからも
僕は迷って、立ち止まって、引き返してを繰り返すだろうけど



同じ方向に向かっている

あなたとの未来を目指して


それでもまた僕はひとり、歩き出そうと思うんだ・・・・・





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haruno

Author:haruno
2011年のレコード大賞「why?(Keep Your Head Down)」で伝説の”秒殺トン堕ち”したharunoのブログです。「BL」や「腐」という言葉の意味すら知らなかった私が、もはや脳の9割近くが腐っています(笑)。ユノとチャンミンの「萌え日記」と「妄想小説」をマイペースに書いています。

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