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Stand by U ~from scene12 to 16

Stand by U ~scene12~

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「今日は撮影だろ?」
「あ・・うん、そうだけど」
「俺は10時には帰れるから」



ヒョンは自分のスケジュールを事細かく僕に伝え
僕のスケジュールを事細かく把握する



僕がオフでヒョンが仕事の時は、必ずといっていいほど誰かが家に来るか、遊びの誘いがはいる
ヒョンが仕事で1日2日家を空けるときは
誰かしらが必ず泊まるか、深夜まで居続ける

でも、ヒョンが家にいるときは、僕らは2人で過ごすことが多かった



その時は特に僕はなんとも思わなかった




けれど






僕の1日がかりの撮影が、キャンセルになった
急に空いたスケジュールに何をするわけでもなく
僕が一人で家にいる時に、ヒョンのマネージャーから電話があった


「もしもし」
「チャンミン?ユノの撮影さあ、多分今日終わりそうもないや。帰れて深夜か明け方だな」
「わかりました」
「お前も今日遅くまで撮影だろ?」
「あ・・・キャンセルになったんです」
「えっ?じゃあお前今どこにいるの?」
「家・・ですけど」
「一人で?」
「はい・・・そうですけど」
「・・・・・まずいな・・・」
「はい?」



「わかった。とにかく家で待ってろ」
「はい?」
「いいから。今から行かせるから」




僕が何かを言う間もなく、電話は一方的に切られた


わけがわからなかった




数分後、事務所のスタッフが家に来た
昔からずっとお世話になっているスタッフだった



僕は昔から気の知れたそのスタッフと
ゲームをしたりDVDを見たりして、久しぶりにほっとしたオフを過ごすことができた




「相変わらずユノの部屋は汚いなあ」
笑いながら散らかった漫画やCDを軽く足でつつく
僕はくっくっと笑いながらお手上げ、というジェスチャーをしてみる

「でもしょうがないよな、あいつ、お前のことで精一杯なんだよ」



   ・・・・・・・?



「さっきもえらい勢いでユノのマネージャーから電話がかかってきたよ。早く家に行け!じゃないと俺がユノに殺されるって」



   ・・・・・・・・






僕は何も言えなかった



その瞬間、ここのところ、僕がひとりになることがほとんどなかったことに気がついた
しかも、いつも周りにいてくれるのは僕の気心知れた人たちばかり・・・




部屋も片付けられない
忘れ物も多い抜けているヒョンが

なんであんなに僕のスケジュールを覚えていたのか







ヒョン

いつだってそうだ



あなたはそうやって

いつも一人で何もかも背負って

自分のことはほっておいて

何も言わずに

いろんなものを守ろうとするんだ





「おい・・チャンミン・・・どうした?おい・・」




気づくと・・僕はまた泣いていた


全く、どうしていつも僕はこうなんだ






「大丈夫ですから」
といって、お世話になったスタッフには帰ってもらった





そう、大丈夫だ



僕はひとりじゃない



離れていたって、ひとりじゃない





僕はもう泣いてばかりのマンネじゃないんだ







Stand by U ~scene13~

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カチャリ


ドアがあく音がした


かすかに、ドアのところでヒョンとマネージャーの話す声が聞こえる




ドアが閉まり、ヒョンの足音が聞こえる






「・・・チャンミナ?」


リビングに明かりがともっていて
こんな時間にまさか僕が起きているとは思わなかったのか
少しびっくりしたような顔でヒョンが近づいてきた



「どうした?眠れないか?」




いつもそうだね

まずは僕のことを気にするヒョン




「ちがうよ ヒョンを待ってたんだ」




そう答える僕に、ヒョンはコートを脱ぎながら不機嫌そうにつぶやいた

「遅くなるってマネージャ-に伝えるように頼んだのに・・・」


「知ってたよ でも待ってたんだ」





ヒョンは一瞬とまどったような表情をみせていた




「何かあったか?」



ソファーに座っていた僕の横に座り、覗き込むように正面から僕を見据える





どうして・・・
どうしていつも自分はさておき、僕なんだ・・・






僕は自然に

そうしたいと思ったから自然に

ヒョンに抱きついていた




「チャンミナ・・・?」




ヒョンは一瞬びっくりしたように体をこわばらせた

でもすぐに僕の背中に手を回し


「何があった?」

とトントンと背中をたたく





ヒョンは僕とハグするとき
いつも背中をトントンたたく



何かのおまじないみたいに


「大丈夫だよ」っていうように









「大丈夫だから」





ヒョンの首筋に、髪に
かすかに顔をうずめながら
落ち着いて言った






「僕は、もう大丈夫だから」




ヒョンの顔を見ちゃったら、また泣きそうな気がして
首に回した手に力を入れてつぶやく



「チャンミナ・・何かあったんだろ・・話してみろ」


僕の腕をほどこうするヒョンを
さらに力を入れて強く抱きしめる




「ちがうよ・・・・何もないよ」





僕は抱きついた身体から香るヒョンの匂いを感じながら
すごくおだやかな気持ちになっていた




僕が何も言わないと察したのか
僕が落ち着いていることにひとまず安心したのか

ヒョンも僕の腕をほどくのを諦め
この前のようにしっかりと僕を抱きしめてくれた


   背中をトントン





ヒョンの鼓動が直に伝わる




なんでこんなにも安心するんだろう







大丈夫

あなたが隣にいてくれるなら

僕は大丈夫だから






声にならない声を
心の中で何度も繰り返す






「また、このまま寝てもいい?」




ヒョンは何も答えず、ただただ僕をしっかりと抱きしめていた





Stand by U ~scene14~

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この感情をなんと表現したらいいのか




特別なことという意識は全くなかった




ごく自然に
当然のように
僕はヒョンを必要としていたし
ヒョンも僕を必要としていた


誰かのぬくもりが欲しかったわけじゃない
誰でもよかったわけじゃない


僕はユノヒョンを必要としていた







その時、僕には付き合っている彼女がいた

仕事も忙しく、デートらしいデートもまともにできず
会うことだって頻繁にできたわけじゃない

でも僕にとっては(というか、一般的な普通の男子と一緒で)
彼女の存在はすごく心強かったし
支えになってくれていたのも事実だ


ヒョンに会わせたことはないけど、彼女の存在は知っていた
そういうプライベートなことは、昔からあまり聞かない
僕が言えば「ああそうか」と聞く程度だ

ヒョンのこともあまり詳しくは知らない
ただマネージャーや事務所の先輩の話で
ヒョンがすごくモテることだけは確かだった




こんな状態になって
彼女はすごく僕のことを心配してくれていた



でも僕は
「ありがたい」「もう申し訳ない」という気持ちはたくさんあっても

「会いたい」

という気持ちは不思議とおこらなかった










ユノヒョンと彼女を比べるなんてことはできなかった


だっておかしいだろう?


比べること自体がまちがってる
なにもかも違うんだ
根本的なものが違うんだ




でも




この感情をなんと表現したらいいのか





僕はヒョンと一緒にいることで安らぎを感じていたし
辛く苦しいときには、ヒョンを必要としていた





ヒョンを求め
ヒョンに助けられ
ヒョンと共に歩きたかった










あの頃


僕が長い長い暗闇のトンネルの中から抜け出せずにいて

それでもあなたが小さな光をあてて僕を導こうとしてくれていたとき




あなたはあなたで光を求めていた





僕は、そんなあなたに気づかず
ただただあなたの愛に甘えていた



ヒョン





どうしてあなたはいつもひとりで乗り越えようとするんだろう

どうしてあなたはいつもひとりで歯をくいしばるんだろう







どうして僕は


あなたの苦しみにもっと早く気づいてあげられなかったんだろう・・





Stand by U ~scene15~

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僕は休んでいたレッスンを少しずつではあるが開始した

ドラマの仕事も入っていて
それ以外にも何かと撮影やらインタビューやらで
前ほどではないけれど、それなりに忙しい日々を送っていた


僕たちがこういう風な状態になって
メインのレッスン場は、今の最先端を走る(こんな言い方したくないけど)
仲間や先輩、後輩たちによって埋め尽くされている


僕やヒョンがスタジオを使えるのは早朝か深夜だ


ヒョンにも大きな仕事が入ってきていて
仕事以外でレッスンをするとなると
僕とヒョンに残された”空白の時間”は、1日の中でほんのわずかだった


でもそのわずかな時間でさえ
僕はヒョンと過ごしたいと思っていた


その感情が不思議だった



仕事が別々なため、レッスンも別々になることも多々ある
でもヒョンはどんなに遅くなっても、僕がレッスン場にいるときは仕事先から来てくれたし
早朝も、自分の仕事が先に入っていない限り
僕が起きるとすぐに目覚め(その瞬間までいびきをかいていても)
仕事の時間まで一緒にレッスンをした


レッスンは正直つらい


振付師がいるわけではない
これから発売されるであろう歌があるわけではない
ボイストレーニングは先輩方の歌や発声練習が主だった
ダンスはといえば、ここはヒョンの出番だ
でもあの優しさから一変して
レッスン場でのヒョンはとにかく厳しい
僕は何度も食ってかかりそうになったし
何度も泣きそうになった



でも



自分も疲れてるはずなのに、スタッフに明るく振舞う姿や
僕がへたばってうずくまっていても
何度も何度も鏡の前で振りを確認するヒョンをみていると
立ち上がらずを得ない


その強靭な精神力と肉体は、一体どこからきているのか



全くあきれてしまうほどだ








でも

そんなヒョンが

時々部屋でお酒を飲むようになっていた


「めずらしいじゃん、ビールなんて」

「んっまあな・・・」


ビールの日もあればワインの日もある
正直、これには少し驚いた


僕と違ってヒョンは仕事の打ち上げなどのとき以外はあまり飲まない
もちろん、親しい仲間で飲みに行くことはあっても
僕たちの家でひとりで飲むことはほとんどなかった



なんとなく一緒に飲むのも気が引けて・・・
僕はその変化をあまり大きなものとして受け止めっていなかった






でも

本当は、その変化はとても大きなものだったんだ


「強靭な精神力の持ち主」と賞賛されたヒョンが
自分では気づかないうちに、サインを出していたんだ




僕はどうしてそれを気づけなかったんだろう




ヒョンは暗闇をひとりさまよっていたんだ








Stand by U ~scene16~

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久しぶりに彼女と会うことになった

もちろん楽しみじゃないといえば嘘になる


でも、以前とは違った感情をもっていることも

やっぱり認めなければならない




お互いの近況
僕の仕事の話
彼女の仕事の話
最近の映画の話
共通の知り合いの話


とりとめのない、たわいない話だったが
久しぶりに仕事以外の人と過ごす時間は
思いのほか新鮮で楽しいものだった

でも、楽しいと思えた次の瞬間に
「これでいいのか」と冷静に自問自答する自分もいる



肝心なところはお互いに避けていた
彼女も聞きたいであろうこと
僕もはなさなければいけないこと
そこの部分は暗黙の了解のようにお互いが避けていた



「次はいつ会えそう?」





そうか、次か。

当たり前だよな、普通の恋人同士なら



でも僕は返事が出来なかった
約束もできなかった









「ただいま・・・」

思いのほか遅くなってしまい、ヒョンは寝ているかもと思い小声で言う




リビングの間接照明がともっている


ソファーで寝てる?



ヒョンはソファーの背もたれに体をうずめ、目を閉じていた
ガラステーブルの上には、PCと
ビールやらワインやらの空き缶・空き瓶が転がっていた



やれやれ、また飲んだのか・・・



僕は音をたてないようにして、それらを片付けようとした



「・・チャンミナ・・・仕事か・・・?」

「ヒョン・・・起きてたの?」



いきなり話しかけられ、僕はかなり動揺していた


「うん・・・そうだよ・・」


なぜだかわからないけど

僕は咄嗟に嘘をついた

そんな必要ないのに




「・・・嘘だろ?今日はオフってマネージャーが言ってたぜ」




ヒョンは軽く鼻で笑って、少し意地悪そうに言った


「別に俺に遠慮することはないよ」




ヒョンはかなり酔っ払っているようにみえた

僕はなぜかすごく居心地が悪くて早くその場を立ち去りたかった


「こんなとこで寝ると風邪ひくよ。全くこんなに飲んで・・。早く寝ろよ」


と顔も見ずに言い捨てて、立ち上がろうとした




その時、不意にヒョンに腕を掴まれた




「・・・・・一緒に寝るか?」






何をいってるんだ

僕は一気に耳まで顔が赤くなるのがわかった


今までだって一緒に寝ることはあった
でもそれはどちらからともなく自然な成り行きでそうなっていただけのことだ


こんな風にいわれると
僕はなぜか激しく動揺していた


「飲みすぎだよ、ヒョン!いい加減にしろよ!」


僕は動揺を隠すために大げさに手を振り払おうとした


でもヒョンは僕の腕を離そうとはしなかった



「うまくいってんの?」
「何が?」
「彼女と」
「別に!ヒョンとは関係ないよ!」


普通に言えばいいのに
僕はそのことをヒョンには聞かれたくなくて
話したくなくて
ついついそっけない言い方になる


ヒョンはだいぶ酔っている
酒臭い匂いもプンプンするし、いやにからむ
もともとお酒の強い人じゃない
あの空き缶から察するに、もうかなりフラフラなはずだ


「ヒョン・・かなり酔っ払っているでしょう」
「・・・・酔ってねーよ」
「どこが!!ほら早くベッドいって寝て!」
「・・・・・・どっちのベッド?」



また意地悪く笑いながら僕の顔を伺う
なんなんだよ
なんで今日はそういう風にからむんだよ


「いい加減にしろよ!!」
僕がそういってまた腕を振り払おうとしたとき



不意に

ヒョンは僕の腕を引っ張り

僕はその勢いでヒョンの隣に座るようなカタチになった






その時フリーズしていたPCの画面がはずみで動き

映った画面には

僕もみたくなくなるような

ヒョンへの誹謗中傷の言葉の数々、画像・・・・・






ヒョンは毎晩ひとりでこれをみていたのか


こんなことまで受け入れようとしているのか









泣きそうになっている僕と目が合う

ヒョンも泣きそうな顔をしていた









僕らだけが共有できるどうしようもない悲しみ


僕らだけが分かち合えるどうしようもない苦しみ











僕とヒョンは

お互いに

成り行きに身を任せるように身体を寄せ合った






ひとりで乗り越えようとするなよ

ひとりでなんでも受け入れようとするなよ






僕があなたのとなりにいる意味はなに?







僕がヒョンを見上げた瞬間

ヒョンの顔が近づいてきた








僕は当然のように




それを受け入れていた


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haruno

Author:haruno
2011年のレコード大賞「why?(Keep Your Head Down)」で伝説の”秒殺トン堕ち”したharunoのブログです。「BL」や「腐」という言葉の意味すら知らなかった私が、もはや脳の9割近くが腐っています(笑)。ユノとチャンミンの「萌え日記」と「妄想小説」をマイペースに書いています。

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